アメリカの不動産?

「アメリカの不動産を買えば?」ですって???

とNYCの不動産免許を取ったばかりの友達に聞いた時は、全く絵空事だった。彼は熱心に大手新聞のWEbサイトに出ている不動産広告のリンクなど送ってくる。みるだけでしんどい。

だんだんナーナーになっていった。


それから9ヵ月後のハワイ。


恩師のコンドミニアムは、ワイキキの町が見下ろせる建物の最上階。機能的なワンルームで、ここは住んでいる人もいるが、多くのオーナーがホテル業者に預けているらしい。その業者は、予約、入金、シーツの取替え、掃除、ビルの管理などを全てやっているそうだ。一晩2万円ほど、オーナーの紹介は半額の1万円。オーナーは年間14泊だかまで無料でそれ以上無料で泊ると、「ホテル業」ではなくなり、固定資産税などが変わってしまうそうだ。

その涼しい人工芝のはられたベランダに置かれた白い椅子とテーブル。お茶を置き、部屋の中から伸ばしたアウトレットにつないだPCに入力しながら、先生は「ここでずいぶん多くの本を書いたわ」とつぶやいた。ワイキキビーチからの風が涼しく、この世にこんなにリラックスする場所があるのかな?という感じ。「どんなにお金を積まれてもこの家は売らないわ」

恩師がこのマンションを買ったのは遡ること20年前、つまり30代の頃だったと言う。
「かっこいい・・・」とマジで思った。彼女はそれから毎年年末年始はハワイですごし、税金を払い、ハワイの歴史を熟知し、ハワイ大学には多くの友達がいて、今はまるでハワイアンの一人のよう。

先生が一足先に帰って、身分相応のホステルに移る朝、荷物をひきずって通りを歩いていたら、よぼよぼのおじいちゃんが車椅子を押している、老夫婦の散歩に出会った。おばあちゃんは真っ白の髪に、ピンクの口紅をさし、鮮やかなアロハを着て、車椅子に座っていた。おじいちゃんは自分もよぼよぼなのに、なんと観光客が捨てたゴミを拾っていた。

ひとつゴミをひろってゴミ箱にいれると、戻ってきてまた車椅子を押す。なんとシアワセそうな風景なんだ・・・と思う。

このシーンを見たとき、そうだ、今年こそ、海外不動産に乗り出そう。それは売却益だけを考えるんじゃなくて、それを通してその土地をしり、そこを自分の隠れ家とできるようなところにしよう!と思った。


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・・・とは言っても。

まさかハワイの不動産屋さんに行って、「すいませーん、マンション買いたいんですけどー」というわけにはいかない。バックの中に、30万ドルとかキャッシュで入っていたら可能かもしれないけど・・・。


それにハワイ在住のやはり元不動産屋さんが、「今はだめ。5年我慢しなさい」
と言った。

もともと日本人は、住宅ローンは不動産屋さんが用意しているし、低金利だし、あんまりファイナンスに詳しくない人が多い。私もその中でも下の下だった。そんなある日、ネットサーチしていると・・・・。


みつけた!海外投資情報会社。
それはシンガポールをベースに活動している会社で、海外口座開設ツアー(スイスに!一億円以下は相手にしてもらえないというのに!!)とか、海外信託入門のセミナーとか不動産情報とか。。。

まずは色々見てみなければとこのWeb上で募集していたセミナーに申し込んだ。

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