キルギス旅行 その9 タクシーを頼んでみる

3日目、朝食後、今日は通常タクシーでの観光をしてみようと決意する。

フロントのお姉さんに、昨日テンチクさんに書いてもらったレストランの名前をもって、
「タクシーを呼んで、アラアルチャにいって、トレッキング中2時間まっていてもらい、その後このレストランまで運んでもらいたいが、可能か?」

フロントのお姉さんはタクシー会社に話して、たしか1500ソルぐらい。(自分の換金率の悪いソムでも2500円ぐらい)初日の空港からのタクシーが700ソムで、アラアルチャの入口まではたしかに市内を中心に逆方向に同じぐらいの距離。ただあとでわかったが入口から登山道までがまた30分ぐらい登る。ホテルでお願いする白タクは安いんだなと思った。

タクシーがきて、スパシーバ(ありがとう)、ハラショー(よい)、ズラスビチェ(こんにちわ)しか言えない自分はなんとかボディランゲージで会話した。
途中で美しいがクラシーバだと思いだして、天山山脈をさして「クラシーバ!」と叫んだ。

ラジオからかかってくる曲は若いタクシードライバーでもキルギス音楽で、どこかトーンがイスラムだった。
市外を出るとかなりの速さで走って、1時間ぐらい・・・思ったより距離があったような気がしたころ、アラアルチャの国立公園の入り口についた。

ここで料金がかかる。いくらだったかわすれたが、たぶん日本円にして数百円。ドライバーは、領収書をもってきて、間違いなくその金額であったことを示した。
公園に入った後も、車は普通にどんどん登っていった。

左手の沢でバーベキューをしている人たちなどが見えたと思ったらすぐ駐車場になった。向かいにロッジがあり、宿泊施設となっている。ここで泊まって一日中トレッキングする人もいる。左手の広場にパオがあった。パオに泊まることもできる。

ここでドライバーくんと、時計をさし2時間後という合図を二人で示した。

車から降りると、トイレがあって、お金をはらうと、わずかばかりのザラシのようなちり紙をもらう。前に並んでいた学生風の美人の二人はカザフスタンからきたそうで、英語で躊躇せず話していた。
「カザフスタンってどんなところ?」
と聞くと「ここと同じような感じ」

国立公園内はよく整備されているようで、一番近いピークまで1時間ということでそこを目指すことにした。
登山道の状況もよさそうだった。数人ずつのグループがリュックを背負って登りはじめていた。日本の登山部の能力を示そうと(?)上着を脱いで、ウエストポーチにペットボトルをいれて登り始めた。

(続く)

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